« ’08~'10年式ツーリングモデル対応 インジェクションチューニング開始! | メイン | ソフテイルのリヤまわりをすっきりカスタム。 »

’08~’10年式ツーリグモデル対応!インジェクションチューナー(続編)

前回のブログでご紹介した、
2008年式~2010年式ツーリングモデルにも対応する
インジェクションチューナー・マスターチューンのつづきです。

まず、マスターチューンの役割ですが、いわゆるフルコンと呼ばれる
サンダーマックスなどのインジェクションチューナー(コントローラー)
と基本的に同じです。

①マフラーを純正品から交換したときなどに生じる燃料噴射量のズレを
 適切に調整し、エンジンを焼き付や異常加熱などから保護する。

②アイドリングの回転数を下げてハーレーらしい排気音やドコドコ感を増す。

③エンジンのトルク・馬力をアップし、力強く走行させる。


マスターチューンの商品内容。        左が純正のコンピューター、右がサンダーマックス

次に、サンダーマックスなど他のフルコンとマスターチューンとの違いです。

①対応車種・年式の違い。 

  マスターチューンの最大の特長は
  2008年式~2010年式のツーリングモデル(ロードキングやウルトラなど)
  にも対応していることです。
  (ダイナ・ソフテイル・スポーツスターは2007年式~2010年式に対応します。)

  その他のフルコンは、残念ながら2008年式~2010年式ツーリングモデルに
  対応できる商品は、まだ発売されていません。

 ②金額の違い。

  マスターチューンはバイク側のコンピューター本体と酸素センサーは
  純正品をそのまま使用し、コンピューター内部のプログラムのみ変更します。
  それに対し、
  サンダーマックスやツインテックはコンピューター本体と酸素センサー自体を
  純正品をとりはずして、専用のものに交換した上でプログラムを入れます。

  そのため、部品交換のいらないマスターチューンのほうが、コストを低く抑えられる
  メリットがあります。

  また、もとの純正の状態に戻すことも、本体や酸素センサーの交換の必要がないため
  サンダーマックスなどに較べて簡単です。(*当店にバイクをお持込していただく必要は
  ありますが、短時間でもとの純正データーに戻すことができます。)


  ③故障率の違い

  あくまでも当店での実績からですが、
  サンダーマックスなどの交換式フルコンピューターと比較して
  マスターチューンの信頼度は非常に高く、細かなものも含めトラブルは今のところ皆無です。
  信頼度そのものは、チューニングしても純正のコンピューターと何ら変わることがないためです。

  サンダーマックスなども走行不能になるような重大な故障はほとんどありませんが、
  純正コンピューターを使用するマスターチューンよりも信頼性の点ではまだまだ劣る
  点があるというのが実感です。
  
 
  ④ アイドリング回転数の設定下限の違い。  

  マスターチューンで設定できるアイドリングの下限は800回転になります。
  (実際に測定すると、780回転まで下がります。)
  これに対して、サンダーマックスは設定上は400回転まで数値を下げられます。
  もちろん、400回転ではエンジンにとって非常に悪影響が出るため、
  実際には600回転くらいが下限となります。
  ちなみに、純正状態のアイドリング回転数は1000回転前後です。
  ツインテックは数値的には600回転が下限となります。

  アイドリングを800回転以下に下げることは、エンジンへの影響などから
  積極的におすすめできませんが、多少デメリットがあっても
  やはりかなり低目のアイドリングにしたいという場合には、
  マスターチューンよりサンダーマックスやツインテックのほうが向いています。

  ただし、ツーリングモデルの場合、ダイナやソフテイルなどの他の車種と異なり、
  マフラーのエンド部分が車体のかなり後方にあるため、
  アイドリングを800回転以下に下げると、排気音が小さく弱々しく感じられることが
  多くなります。
  また、800回転以下に下げても、いわゆる3拍子が他の車種より出にくいため、
  ツーリングモデルのお客様には800回転くらいの回転数が実際には一番評判がいい
  というのが私の実感です。
  

  ⑤セッティングの出し方の違い。

   マスターチューンなどのように、純正のコンピュータのデーター書き換えを行う
   タイプのチューニングでは、シャシーダイナモと呼ばれる機械上でバイクを
   走行させることが必要になります。
   計測すれば分かりますが、これを行わないと、いくらデーター上で
   燃料噴射量の数値などを変更しても、実際には適切なセッティングにはなりません。
   よりセッティングがシビアでプロ向きの商品といえます。

   これに対し、サンダーマックスは商品自体の自己調整機能が非常に強いため、
   インジェクションチューニングの知識と経験があれば、あとは公道上の走行テストで
   セッティング自体は可能です。(シャシーダイナモがあるに越したことはありませんが)

   ツインテックはその中間的なものと言えます。

   
   マスターチューンはシャシダイナモ上で走行させてセッティングします。
   緑色の部分はセッティングが正しく行われたアクセル開度とエンジン回転数です。
   赤や白い範囲は、まだセッティングが出ていないところです。
  
   
  ④その他 
   車検への対応ですが、
   マスターチューン自体は、何ら違法的な商品ではありません。
   また、プログラム変更したことで、車検に落ちるということはまずありません。
   (マフラーは純正品であることが必要です。)
   このあたりは、サンダーマックスも同じです。

  以上を簡単にまとめますと、
  サンダーマックスやツインテックがおすすめなお客様。 
   *アイドリング回転数を出来るだけ下げたいという方。
  
  マスターチューンがおすすめなお客様。 
   *2008年式~2010年式ツーリングモデルで、
    今すぐにマフラーやエアクリーナーを交換したい方。
    もしくは既に交換されている方。

   *それ以外の年式・モデルでもアイドリングを下げることに興味のない方や、
    下げたいけれど、エンジンなどに、全く影響がでない範囲にとどめたいという方。

   *当たり前ですが、故障が少なく、高性能で、低コストな商品がよい方。

   *すぐにノーマルの状態に安く戻せた方が良い方。(これも当たり前です)

 以上、長くなりましたが、マスターチューンやインジェクションチューニングに興味のあるお客様は
 どうぞお気軽にご来店ください。またお電話、メールでのお問い合わせもお気軽にしてください。
 電話047-308-7520 (10時半~19時半、火曜日定休です。)
 E-MAIL mail@lightcycle.jp   担当 店長 酒井
 


コメント (4)

ミスター:

マスターとMSトランスファーとスクリーミン 結局同じ効果何でしょうか??
1800CC対応は十分なんでしょうか??

ミスター:

マスターとMSトランスファーとスクリーミン 結局同じ効果何でしょうか??
1800CC対応は十分なんでしょうか??

ミスター:

マスターとMSトランスファーとスクリーミン 結局同じ効果何でしょうか??
1800CC対応は十分なんでしょうか??

店長 さかい:

マスターチューンとスクリーミンのレースチューナーやスーパーチューナーは、チューニングする項目などはほとんど同じです。
ただ、効果という点では、どの商品もどのようにセッティングしていくのかによって得られるものは当然違ってきます。同じ技量の人が同じ設備(シャシダイナモなど)を使用してきちんとセッティングすれば、出てくる効果は同じようなものになります。
MSトランスファーに関しましては、どのような商品で、どのようにチューニングされているのか、
知りませんので、お答えできません。

コメントを投稿

About

2009年07月02日 20:01に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「’08~'10年式ツーリングモデル対応 インジェクションチューニング開始!」です。

次の投稿は「ソフテイルのリヤまわりをすっきりカスタム。」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。