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TwinTec ツインテックのインジェクションチューニングもお任せ下さい!

マフラー交換時の必需品・
インジェクションチューニング用の高性能4大フルコン商品といえば、

・スクリーミンイーグル スーパーチューナー
・マスターチューン
・サンダーマックス
ツインテック      です。

当店ではこの4種類の商品全てを取扱っており、お客様のご要望、目的に
一番適した商品をおすすめし、作業させていただいています。

マスターチューン、サンダーマックスのイメージが強い当店ですが、
実は、ツインテックも4年近く前から扱っています。

まだ、日本ではハーレーのフルコンピューターインジェクションチューニングがほとんど
知られていなかったころ、ツインテックが初のハーレー用フルコン式インジェクションコントローラーを
出すという情報をアメリカの友人から得て、すぐに正規代理店契約をして取扱いをはじめました。

当時の第一世代初期バージョンはまだ酸素センサーがシングルのタイプでした。
(今では改良が進み第3世代の商品にバージョンアップされています。)

初期バージョンは、かなりレース用、チューニングエンジン用商品の傾向が強く、
ベースデーターなどまともにない状態で、セッティングにずいぶん苦労させられました。
(通販などで購入して自分でツインテックを取付たというお客さんのバイクが
黒煙を吹きまくるなどの不調をおこし、それの手直しもずいぶんとやらせていただきました。)

  
最新のツインテック商品。

                                                  
余談はさておき、ツインテックの特長・長所?をあげますと(あくまでも私個人の意見です。)

①皆様の大好きな3拍子的な感じが出しやすい。
②600回転までアイドリングが下げられる。(デメリットはあります。)
③マスターチューンやスーパーチューナーほどチューニングが複雑ではありませんが、
サンダーマックスよりはチューナーが手を入れられる部分が多い。
④今のところ、サンダーマックスよりも故障やトラブルの報告が少ない。
  
これもあくまでも私個人の意見ですが、あえて短所?を上げますと、

①ツインテックが用意するベースデーター(非常に種類が少ない)
でもとりあえず、普通に走行はできますが、本当の意味で正確なセッティングを
出すためには、シャシーダイナモで1台1台チューニングが必要。
(鬼の実走行を繰り返すことでシャシダイなしでも不可能ではありませんが、
 免停の覚悟が必要です。私もかつて、夜の外環で覆面に怯えながらやってました。)

②チューナー自身が設定する項目が多く、作業する人間の力量によって
 セッティングに差が出やすい。

③バッテリー電圧が一定値以下になると、電圧値を上げるために
アイドリングを上げるシステムが作動するため、アイドリング回転数が
上昇、下降を繰り返す。


さて、下記は、当店でのツインテックのシャシダイナモ計測結果です。

使用車両・2008年式 FXDL ローライダー
マフラー・クロームワークス3インチスラッシュ
エアクリーナー・S&S ティアドロップタイプ

上のグラフはノーマル状態のFXDLと、当店でツインテックを取付けチューニングした後の
比較です。(青い線がノーマル、赤い線が当店でのツインテックチューニング後です。)

馬力 52馬力⇒72馬力 トルク 87⇒116(N-M)

マスターチューンやサンダーマックスと同様、低速トルクの大きな増加がみられます。
全体的なトルク、馬力の向上に関しても他のフルコンとほぼ同等のレベルです。
ノーマルとの力強さの違いは確実に体感していただけるレベルです。

次に、下のグラフは、
当店でシャシーダイナモ上で実際にお客様のバイクを走行させて、セッティングを煮詰めた場合と
ツインテックを取り付けただけで、シャシーダイナモで実走行調整しなかった場合との比較です。
(青い線がシャシダーダイナモ調整する前、赤い線がシャシーダイナモ調整後です。)

 
シャシーダイナモセッティングの効果  作業イメージです。データー測定のバイクとは違います。


シャシーダイナモを使用しなかった場合(青い線)、トルク・馬力の曲線ともにかなり
バラつきが多く、大きく落ち込んでしまう箇所もいくつかあることがわかります。
これですと、スムーズな加速が得られず、燃料噴射も合わないところが出てしまいます。

これは、実際に走行中のエンジンに吸い込まれる空気量が、ベースデーターで予測されている
数値とが異なるため、オートチューンの補正範囲を超えてしまうために起こります。

当店でシャシーダイナモでチューニングしたあとの場合(赤い線)、調整前のトルクや馬力の落ち込み、ばらつきが解消されて、なめらかな曲線になっていることがおわかりになるかと思います。


上の画像は、実際に当店で調整中のデーターの一部です。
Alpha N テーブルと呼ばれるデータで、インテークマニホールド負圧とエンジン回転数の変化に応じた、エンジンへの吸入空気量(充電効率)の変化をあらわしています。
ツインテックのセッティング上、この数値設定が非常に重要になります。

この数値設定が実際のバイクの状態と異なっていると、ターゲットに設定した空燃比に実際にはならないという問題が起こるからです。

赤くなっているところが、調整値が大きくずれているエンジン回転数とマニホールドの負圧をあらわしています。調整中のバイク(08年FXDL)の仕様にかなり近いベースデータを使用しているにもかかわらず、1台1台で測定していくとこれくらいのズレが実際には生じてしまっていることがわかります。

また、残念ながらツインテックの場合、このずれている箇所をコンピューターは
自動的に修正はしてくれません。
修正の更新作業はあくまでも人間がやってあげる必要があります。
(ちなみに、マスターチューンやスーパーチューナーもツインテックと同様に自動更新はしません。サンダーマックスは自動更新されます。)

このことから、ツインテックの場合、いかに1台1台シャシーダイナモで走行をして
データーを修正することが大切かおわかりになるかと思います。

いつものことですが、皆さんレースを走られることはないかと思いますので、
最高馬力や最高トルクに固執した無理のかかるセッティングはしていません。

また、長くなりましたね。
なんやかんやいいましたが、きちんとセッティングを出せばとてもいい商品です。
大事な金額ですが、
シャシダイナモ使用によるセッティング費込みで  総額¥158000(税込み)です。
車種や年式によって、金額が変わる場合がありますのでお気軽にお問合せください!


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2009年10月09日 20:05に投稿されたエントリーのページです。

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