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新サンダーマックス(08年式以降ツーリングモデル専用)やっています!

告知が遅くなりましたが、
2008年~専用インジェクションコントローラー・サンダーマックスの
お取り付け・セッティングをすでに開始させてもらっています。


サンダーマックスの生産メーカーであるジッパーズパフォーマンス社の社員で
友人でもあるパット・リトルから、
”やっと新商品ができたから、今から送るよ”と連絡があったのが3月末。

その後、1ヶ月間色々とテストしてみて、これなら大丈夫ということになりましたので
すでに、取付け・セッティングの作業を始めさせていただいています。
  

早速ですが、結論から言いますと、出来は非常にいいと思います。
今までのサンダーマックスも性能は非常に優れている商品で
自己調整機能という面では様々なインジェクションチューナーの中でも
一番だと個人的には思っていますが、今回の商品も性能面では
よく出来ております。

具体的に良い点をあげますと

①スロットルの反応が良い。

スロットルセンサーが採用されている2008年式以降のツーリングモデルでは
アクセルをひねった時に、ワンテンポ遅れてエンジンが吹けあがる感覚があり
そこがお客さんの不満点でもありました。

当店ですでに行なっているマスターチューンやスーパーチューナーでの
セッティングで、お客様から好評頂いているもののひとつが、
スロットル反応が純正より良くなったということですが、
今回のサンダーマックスでもそれに劣らないレベルの反応の良さを体感して
もらえると思います。


②燃料調整の正確性

ターゲットに設定した空燃比へぴたりと合わせる能力に優れています。
今までのサンダーマックスよりもさらに正確性が増しています。

③低速トルクの力強さ。

純正では細く頼りない感じの低速トルクですが、サンダーマックスで
セッティングを出すと、より力強くなるのを体感でき、
ツーリングモデルの重たい感じがかなり解消されます。
また、低速から中速、高速までの吹けあがりもスムーズです。

④エンジンブレーキ(エンブレ)が純正よりもよく効く。

⑤ローアイドリング設定時のアイドリング安定性が良い。


 
                   マニュアルです。英語で166ページも・・・・。

 
(アイドリング回転数について。)

問題なくおすすめできるのは、やはりスーパーチューナーやマスターチューンと
同じように800回転以上です。

ただ、サンダーマックスに皆様が期待されるのは、やはりローアイドリング
という部分が大きいかと思います。

色々とテストした結果、純正エキゾーストパイプを装着している場合ですと、
750回転くらいまで下げることが可能です。

またアイドリングをできるだけ下げたい場合は、アイドリングの安定性や
歯切れの良さを向上させるために、バンス&ハインズなどの
触媒なし独立パイプへ変更していただくことをおすすめしています。
ただし、電気系統の負担が大きくなりますので、メインライトを消した状態に
できるライトスイッチの使用をおすすめしています。


(商品の信頼性、耐久性の問題。)

以下は、あくまでも当店での実績、調査からの個人的な意見ですが、
従来のサンダーマックスが抱える一番の問題点は、トラブル
故障率が他のコントローラー、チューナーよりも高いと思われることです。
ソフト、性能面では非常に優れた商品なだけに、より信頼性が高まれば
言うことなしなのですが。
この点はサンダーマックスの正規ディーラーとして、当店では
今もメーカーにはトラブルの報告と改善をお願いしています。


(以下、2011年11月現在での状況をお知らせします。)
今回の08~ツーリングモデル用商品については、当店でもすでに100台以上
お取付、セッティングを行ってきましたが、今まで、故障はゼロ件です。
明らかに、その他車種用のサンダーマックスと異なり、純正コンピューターと変わらない
信頼性があると言ってよいかと思います!

ところで、大切なお値段ですが、
・商品本体価格は ¥98,000(税込み)
・取付け・セッティング料は年式・車種・取り付けているエキゾーストパイプの
種類などによって様々になりますので、その都度お見積もりさせて
いただいています。ご来店いただくか、お電話でお問い合わせください。

特に2010年モデルのバイクの場合は、エキパイ部についている、純正酸素センサーと
サンダーマックス専用の酸素センサーの長さ、大きさがが異なるため
ちょっとややこしくなります。以下まとめますと、

①2010年式純正エキパイにサンダーマックスをつける場合。

エキパイの根元付近に、サンダーマックス専用酸素センサーを取り付ける
ための、バング(メスネジのようなもの)を穴あけ後、溶接加工します。
純正の酸素センサーはとりはずし、メクラ蓋をしてふさぎます。

この場合のメリットは、車検時にスリップオンマフラーの部分が
ノーマルであれば、エキパイはそのままで、サンダーマックスもとりつけたまま
車検にパスできるということです。純正エキパイには触媒が入っているためです。
(他店様やご自分で車検を通す場合は100%の保証はできませんが。)

②バンス&ハインズの独立エキパイをつける場合。

2010年式の車両に2009年用のバンスエキパイをつける方法をおすすめしています。
このパターンですと、エキパイに加工なしでサンダーマックスの酸素センサーを
取付けることができるためです。

ただし、2010年式の純正酸素センサーを取り付ける口はついていません。
ですので、車検時は基本的に純正のエキパイに戻したうえ、サンダーマックスを
とりはずし、純正コンピュータに戻す必要があります。
(当店で車検を通していただく場合は、このような作業は必要ありません。)


③バンス&ハインズの2010年用独立エキパイに取り付ける場合。

純正の2010年用エキパイと同様に、エキパイの根元にサンダーマックス専用
酸素センサーの取付け口を溶接加工する必要があります。
やはり、車検時はノーマルのエキパイ、純正コンピューターに戻す
必要があります。(当店車検では必要ありません。)


ではいったいどのパターンが良いのかということですが、
①コストを抑えたい、車検時などのわずらわしさがない方がよいお客様。

純正エキパイを加工をしてサンダーマックスを取り付ける方法を
おすすめします。

②コストなどよりも、より遅く、歯切れ感のあるアイドリングや
マフラー音を大きくしたいお客様。

2009年用 バンス&ハインズエキパイを取り付ける方法がおすすめだと思います。
2010年用の独立エキパイを使用するよりもコストが抑えられます。

文章だとややこしいですが、直接お問い合わせしてもらえれば詳しく
説明させていただきます。
 
(マスターチューンやスーパーチューナーとの差別化)
   
 サンダーマックス            マスターチューン            スーパーチューナー

すでに当店で扱っています、純正コンピューター書き換え方式の
マスターチューンやスーパーチューナーとサンダーマックスとの違いや
それぞれおすすめのお客様については下記のようになります。

①性能面

当店でシャイダイナモを使用して正しいセッティングを行なった
マスターチューンやスーパーチューナーとサンダーマックスは
走行性能面では同等ですので、この点ではどちらもおすすめできます。

②商品の信頼性、耐久性

すでに世界中で多数実績があり、信頼性の高さが立証されている
マスターチューンやスーパーチューナーを今のところおすすめします。
サンダーマックスも今後取付け実績が増えていき、信頼性の高さが
立証されれば、勿論おすすめとなります。


③コストパフォーマンス

お値段の点では、年式・車種にもよりますが、
基本的にサンダーマックスのほうがお高くなりますので
マスターチューン、スーパーチューナーをおすすめします。

ただし、マフラーやエキパイなどを頻繁に交換される方の場合は
自己補正機能の強いサンダーマックスをおすすめします。
場合にもよりますが、再調整なしでもそれなりにセッティングを
自動的に合わせてくれますし、再調整する場合のコストもサンダーマックス
のほうがお安くなるためです。

④少しでもアイドリングを下げたいお客様

アイドリングを下げることを最優先される方には
サンダーマックスがおすすめです。

サンダーマックスのほうがアイドリングを下げることが
できます。

ずいぶん長くなりましたが、
その他ご不明な点やご質問がありましたら、お気軽に、
ご来店いただくかお電話ください。
TEL 047-308-7520(朝10時半~19時半、火曜日お休みです。)

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2010年05月17日 01:34に投稿されたエントリーのページです。

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