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精密なインジェクションチューニングによる効果。ステージ2キット編。

皆様から大変ご好評いただいています、
当店のシャシーダイナモを使用した精密なインジェクションチューニング。
測定結果のレポートなど、最近あまりやっていなかったので久々に
レポートさせてもらいます。

  


データー使用車両は2007年式のFLHX。

マフラーはカーカースッリプオンとバンス&ハインズの独立エキパイ。
エアクリーナーはスクリーミンイーグルハイフローキット。
インジェクションチューナーはスクリーミン・スーパーチューナーを使用。

さらに、当店でおすすめのエンジンカスタム、
スクリーミンイーグルステージ2キットを組み込んでいただている車両です。

以前のブログの内容と重複しますが、このステージ2キットの内容を
ご説明しますと、

1690CCボアアップシリンダー・ピストンキットに
ハイカム SE255 という組み合わせのエンジンをカスタムです。

低速・中速に極めて重点を置いたセッティングで、ノーマルの
低速トルクの線の細さを解消するのに非常におすすめなものです。

このキットを組み込むと、インジェクションのチューニングも必須に
なるのですが、シリンダーとピストンを新品に交換するため、エンジン組み付け後
いきなりシャシダイナモ上でブンブンとエンジンを回してチューニングすることが
できません。

そのため、最初の段階では、チューニングに使用する商品・スクリーミン・スーパーチューナーやマスターチューン、あるいはサンダーマックスが提供している
いわゆるメーカー製作のステージ2用ベースデーターを使用することになります。
(実際には、このベースデーターに多少手を加えた、より安全なデーターを
 当店では入れています。)

前置きが長くなりましたが、
エンジンカスタム後、1000キロくらい慣らし運転をしていただいたあと、
オイル交換を行いいよいよ、お客様のバイク1台、1台に合わせた当店独自の
チューニングを実施します。

赤い線が ステージ2用 スーパーチューナーのベースデーターでの測定結果。
青い線が 当店でベースデーターを精密に変更を加えた後の測定結果です。


このグラフでわかることは、ベースデーターをただ入れた場合、
2000回転までの低回転でのトルク・馬力に落ち込みができてしまっています。

このカスタムで一番大切な要素は”低:中速域でのトルク・馬力アップ”
ということなのですが、ベースデーターではこの部分が一番精度が出ていない
という残念な結果になっています。

当店でチューニング後は、低速でのこの落ち込みが改善されているのが
わかってもらえるかと思います。(青い線がチューニング後)
また、全体的にもトルク・馬力がさらにアップしています。

ハイカムを入れる、ボアアップするなど、エンジンのスペックを上げるカスタムを
実施した場合、それだけでもとりあえずノーマルエンジンよりは力強くなりますので、インジェクションセッティングが不正確なことに、お客様は気づきにくいという
特徴があります。

しかし、このように客観的なデーター測定で検証すると、チューニングの精度が
甘いと、せっかくのハイカムや排気量アップの性能をきちんと引き出せていない
こともあるのがわかっていただけるかと思います。

おまけのシャシーダイナモ測定グラフです。

緑の線・ノーマル状態のトルク・馬力測定結果
赤い線・ステージ2キット+ベースデーターでの測定結果。
青い線・ステージ2キット+当店で精密チューニング後の測定結果。

徐々に馬力・トルクアップしていっていますネ!


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2010年09月08日 18:03に投稿されたエントリーのページです。

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